AVCHDの衝撃 [HDV]
お昼のNHKニュースで見て、H.264だな、と思ったら大当たり。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060511/pana.htm
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060511/avchd.htm
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200605/06-0511/index.html
H.264/AVCで、8cmDVDなどに記録する規格を、ソニーと松下が策定したそうな。AVCHDとは。。AVCは確かアドバンスド・ビデオ・CODECだったと記憶しているが。。しかしこれって、いちいちこの2社にライセンスをもらわないといけないのか?ってほど、ごくありふれたあわせ技だけどな。。。まあ、この2社がやれば、ほかはやるしかない。
恐らくISOじゃなくUDFでDVD記録か、メモリーかHDDかに記録、H.264/AVCで圧縮したビデオとドルデジエンコードした5.1ch音声を、MPEG2-TSで流す。長時間・低コスト・高画質・5.1chの高音質、とコンシューマ受けするネタをこれでもかとてんこ盛り。
ソニーは8cmDVDで、ハイビジョン・ハンディカムを作りたいし、PanasonicはSDでP2もどきなメモリーカメラの展開を図りたい。でもって、どっちにしても、普通のPCにH.264チップを乗っければ、あっけなくNLEソリューションができる。
昨年来、H.264チップのリリースが相次いでいたが、たしかにこれだと720Pで6Mbpsくらい、1080Pで8Mbpsくらいで「ハイビジョン」画質と言える感じになる。24Pも入ってるのは、そのほうが圧縮効率がよいためという技術論と、映画に本格的に使えるコンシューマになる経済論があるだろう。
ハイビジョン業務・放送用に多用されているHDVだけど、今後は編集を考えると、HDDやDVDなどのディスクかメモリーに行くのは自然な流れだが、同じMPEG2-TSのストリームでも、例えばD-VHSからBSデジタル、地上デジタル、HDV、そして今回のAVCHDと、互換性のない別規格が並ぶ状況。
受け側で、それぞれの映像と音声のデコードできるCODECさえ乗っけておけば上位互換であり、試作機ができた段階で色々既存のNLEとの接続性を検証してみよう。QuickTimeは7ですでにH.264標準で乗ってるし、QTベースのNLEなら問題なかろう。DollbyDigitalはプラグインかな。
ただ、HDSDIを扱う放送用の世界では、HDSDIからのAVCHDへのコンバーターよりも、MPEG2-TS/LongGOP25MbpsのHDVへのコンバーターの方が、何かと便利かもしれないし、もう少しゆるくに展開すべきだろうと思う。
いずれにしても、デジタルデータを「改変」すると「劣化する」という思い込みは、どうにかならないものだろうか。すでに高い圧縮がかかっているデータは、すでにかなり劣化していて、そのブロックノイズっぽい劣化した表現の再現性と、改変しないことに命をかけてますって感じの論調には、いささか辟易する。
手段と目的を間違えてはならない。
>デジタルデータを「改変」すると「劣化する」という思い込み
自分で試してみないで論じているだけ・・・というのが業界には多いですからねえ。「放送局なら編集ソフトはAVIDでなければ!」という思いこみと同根かなぁ。
by hamapro (2006-05-17 18:06)
そうでしょう。
再圧縮とトランスコードの違いも、「よーわからんけど・・・とにかくデジタルなんだから、かわっちゃ劣化するんだろう?」ってな人の、なんとまあ多いことか。
128kbpsのMP3は「音が悪い」という人は多くても、じゃあ何kbpsあれば、オリジナルと区別がつかなくなるのか、少し実験してみればわかることなのに、だーれもやらない。。
by moo (2006-05-21 05:13)