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Canon HG21を買いました [HDV]

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表題の通り、HG21を入手しました。いまさら初のAVCHD購入。トラベルバッテリーキットTBK-800も購入。

VFのない新型が色々と出てきて、あらためて検討してみると、自分の撮影スタイルではやはり液晶モニターとビューファインダー(VF)が必須だな、ということ。

長らく使って来たソニーHC3のフォト画質が、解像度以上に発色が今イチ。デジタル一眼はEOSで、コンパクトデジカメもPowerShotやIXYで、10年前からソニーよりキヤノンの発色を好んで来たという事実があって、ソニーの新型もなかなか良くなってるので悩んだけれど、最後は発色。

とりあえず、卒業入学シーズン前にDIGIC処理のビデオカメラが欲しくなった、という感じの決定プロセスでした。

するっとしたデザインでVFなしHFシリーズを手に取ってみて、やはりグリップのかっちり握れるHGがよかったし。

新型のHFS10の顔検出のメリットはあるにせよ、不自然な追従と逆光補正は、後処理に害にもなりそうだったこともあり、もともと定評のあるフォーカス追従があるだけでOKだなと。逆に、ソニーの新型より、キヤノン旧型のほうが外測センサーでフォーカス追従がいいのは間違いなく、

で、HG21もそろそろ在庫を切らす店も出て来て、まあ底値まで行かなくとも、かなり安い店もある今だなと。

で、実際に撮影に使ってみて、編集してみての感想。

◎120GBは、高画質であと10時間以上撮れる、という安心感が絶大。
◎やはりグリップがいい。
◎重すぎず、軽すぎない、500g前後の重量。300g台のHF20の軽さは魅力が無い訳ではないが、1/4インチはパスだし、軽くてもポケットに入るほど小さい訳じゃないから、使い勝手は逆に悪くなる。
◎フォント小での、メニューの一覧性のよさ。再生での16面化の一覧性の良さ。
◎やっぱり自分にはVFが必要で、手振れを抑える効果や、両目での咄嗟のクイックパンに有効。
◎手振れ補正が良く効くので、テレ(望遠)端が実用になる。
◎NLEへの取り込みが簡単で楽。
◎画質には満足。最高画質の必要性をあまり感じないほど、初期のAVCHDほど0.5秒ごとのノイズ成分のジャンプというか、息継ぎを感じない。うまいエンコード。

X 液晶モニターの黒潰れ。
X ファインダースイッチと、スタンバイと電源の関係の、操作系の整理。(慣れの問題か?)
X 電池が切れそうなギリギリの環境で電池交換にかかる時間が多め。(HDDへの遅延書き込みで、理由としてはわかるのだけど。)

このXの中で、最も気になるのは、液晶モニター黒潰れ。もう少し、諧調のある液晶を採用できなかったのだろうか。

まあ、撮影時につかうVFや液晶で、あまり黒の諧調を必要とする事はなく、むしろ高コントラストで内容確認がはっきりできたほうがいい面もあるから、一概にここをコストダウンしてるのを「悪」と決めつけるものでもないんだけど。。。実際に撮れてる画質がいいだけに、直後の確認で多少のガッカリ感はある。が、これも慣れの問題かもしれない。

全体としては、なかなかいい買い物をしたと感じる。

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DVDの普及度 [HDV]

最近、子供のサッカーの試合などをHDVで撮って、編集して、DVDにするとか、ネットで公開するとか、という事が増えているのだけど、、、

半ばボランティアでしかないので、やる方からはネットにアップして終わり、とかは楽でいいのだけども、世の中これだけネット社会と言われてるのは、実は大嘘なんだろうなあ、と思う程に、インターネット常時接続で、ダウンロードやYoutube的な動画共有サイトでみることが、出来ない家庭が多い。

PCがない、PCを扱えない、DVDプレーヤーすらない、車についてるカーナビだけでDVDが見られるから、家族で車に乗ってわざわざ見ました!とか、DVDプレーヤーはあったけど壊れてそのまま、とか、そういう家庭がいっぱい。DVDプレーヤーなんて、いまどき、安物だと5000円とかなんですけど。。。

お父さんは会社でなら見る事が出来るけど、って家庭も多いけれども、多分、厳密にはプライベートなビデオサイトを会社で見ちゃダメなんだろうな。

結局の所、ネットにアップする努力は、見る手段がなくって、なんとかDVDをお願い!ってことで、無駄になる努力だから、本当に行き渡らせるためには、DVDを最初からターゲットにした方がマシ、という感じになってる。

720Pクラスの動画共有サイトで、24インチとかのフルHDディスプレイで見たあとで、DVDは入りますか?って言うのは気が引けるんだけども、どうもその認識も間違ってたようで、ほとんど全ての人は、DVDというパッケージが入手できるほうがうれしいものなんだ。それも、孫のビデオをじじばばに送ったりするのに、2−3枚目も欲しい、という人が、後を絶たない。

まさか、いまさらSVHSか??と、本気でダビング環境を考えるのか?というほど、結構、切羽詰まってる。やらないけど。まあさすがに、どんなにアナログな人でも、DVDが見られる環境くらい、HDD/DVDレコーダーくらい買いましょうよ、というのは通る話になってる。

世の中のビデオを作ってる、というか、撮影して編集して、を商売として成り立たせる業者さんたちは、本当に大変なんだろなぁ。。。と、しみじみと、そう思う。BDなんて、まだまだ先の話。地デジなんてのも、まだまだ。。

これが、関東以西の都市部だと、かなり普及して来てると思うけれど、日本の9割は田舎だし。都市部でも色々だろうし。

どうもこうも、想定と実態の食い違いってのは、実際に一人一人にあたってみて、本当の所は初めてわかるもんだな、という感じですね。以前、hamaproさんとも話してたような内容だけど、事実と現実は、実際にその場所へ行って、当人に聞いて、モノを見て、初めてわかる。

今日の悟りは、「世の人々のデジタル度って、ぜんぜんまだまだ。」

ただ、ソニーもCMシリーズのネットカムを出したように、今後のビデオムービー市場は、画質うんぬんよりお手軽なデジタルガジェットになっていくんだろうなぁ、と思う。今年は、メモリー型ビデオムービーと、デジカメ動画撮影の、融合の年になるんだろうな。

個人的に気になってるのは、EOS 5DMkIIだけど、懐が寒く、手が出ません。。。

2009-01-09 [HDV]

SDHCで32GBの上限が、もはや「足らない」って状況に半年前からなってるので、やっとできたんだなという感じがする。でもどうせなら、HDDで1.5TBがもう出て来てるんだから、SDXCで上限2TBってのは1年くらいしか賞味期限がないな。もう1桁上での上限でもよかったんじゃないのかな。

まあ、今でもあるような、複数SDでのRAIDでSSDを構築するようなチップが、普通になっていくんだろう。そっちにNTFSとかいろいろプログラマブルに載って行けばいいんだな。単品で2TBあれば、実質16TBくらいのストレージまで、この技術だけでスケーラブルに伸ばせる。

うちのThinkPadは20GBのHDDだけど、もはや32GBのiPod touch に負けてる。32GBのSDHCの1枚に負けてる。容量の余裕が全く違う。

今後はノートに限らずデスクトップもビデオカメラも、全部メモリーでのストレージに収束して行く。

光メディアは安さで勝負して配布向けでないと、生き残れないだろう。

最大容量2TBで転送速度は毎秒300MB、SDHCを超越した「SDXCメモリカード」が登場へ
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090108_sdxc_memory_card/

ぽすれん、久しぶりに借りた [HDV]

結構長い間、ほっておいた(会費は払ってた)ぽすれんを整理して、WOWOWにでも加入するかなと思ってアクセスするたびに、なにかDVDを借りて見たくなってしまうという感じだったのだけど、とりあえずマメにレンタル再開してみることにした。

新しい発見は、Blu-Rayのタイトルが揃って来てるのと、半額セールとかもやるほどDVDタイトルが充実して来てるってこと。

とりあえず半額250円で1週間借りたのが、このアンドリューNDR114。いわゆるロボット3原則もの。昔、途中からテレビで見て、目が離せなくなったことのある映画で、今回頭から見たくなって借りた。

ロボットが自我を持ち始めて、人間と恋をして、時間の持つ意味の変化がテーマ。哲学的にも自分の存在とは何かを問われ、年齢を重ねて行き着く境地がかいま見える。

監督:クリス・コロンバス
出演者:ロビン・ウィリアムズ、 エンベス・デイビッツ、 サム・ニール、 オリバー・プラット
収録時間:131分
レンタル開始日:1999-01-01

Story
そう遠くない未来。マーティン家は家事全般ロボット‘NDR114’を購入し、アンドリューと名づけた。次第に人間のような感情や個性を表わすようになったアンドリューは、アップグレード手術を受け、ついに人間と変わらぬ姿を手に入れた。やがて一家の孫娘ポーシャに恋心を抱くが…。200年に渡ってマーティン家の人々の成長と死を見守り、愛を知り、本物の人間に近づいていったアンドリューが、最後に選んだ道とは…。愛が溢れるラストシーンと『タイタニック』コンビ(作曲:ジェームズ・ホーナー/歌:セリーヌ・ディオン)の名曲がいつまでも心に残る感動作。 (詳細はこちら


PMW-EX1の立ち位置 [HDV]


AV Watch 小寺さんのZoomaより
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080227/zooma347.htm
PMW-EX1の動画サンプルが、300MB近くと大きいが、ダウンロードできる。

氏も書いているように、SONYでのXDCAMはHDCAMの格下という位置づけなのだが、このカメラは別格。動画をHDフル解像度で見るとわかるように、MPEG2のこのビットレートなりの細かい描写での甘さはあるのだが、それはより上位の500-1000万円クラスのプロ機材と比べてのこと。

1/2インチのフジノンレンズとイメージャーが、うまくマッチしたんだろう。この価格では、レンズは実質10−20万円というものじゃないかと思うが、この価格で2/3インチの高画質レンズを作るのは無理でも、1/2インチならがんばって磨けばいいものができる、ということなんだろうな。隅々までクリアで収差も少なく、価格以上の画質と感じられる。

やはりカメラはレンズがモノを言う。
なにか、ストーリー性のあるものを、撮ってみたい、という気にさせる画質だ。

やはり後継機は、肩担ぎタイプだろうか。大型になるので、バッテリーやカードスロットを増やしたりできる。スイッチ類もより操作しやすくレイアウトできる。肩に担げれば、この倍の重量でも1日しょってられるが、このスタイルは手で全重量を支えるから、1時間未満で手がプルプルし始める。だが、この大きさでないと潜り込めない世界もあるから、両タイプ併存はアリだなと思うし、三脚が前提になるようなシーンではこの形でも問題ない。

ワークフローとしては、FCPもEDIUSも対応しているから、問題ないだろう。メモリーカードは何度も使うから、イニシャルコストは高くてもすぐにランニングコストで回収できる。撮影時点でファイル化されているから、バックアップ先には安価なSATA HDDを2つ使い、世代が進むごとに大容量HDD化していけば良い。パソコンでファイルコピーくらい小学生でもできる。

高価な業務用HDCAMテープを何十本単位で使っている所は、こういうデータの取り回しの良いテープレス化によって、ついでに低コスト化できるならば飛びつくだろう。

1080iのHDVとしてFX1を初めて出す時に、ソニーはこんなのを出してしまってHDCAMが売れなくなってもいいの?という疑問があったが、その後のダウンサイジングとテープレス化の流れをしっかりと読んで、トータルとしてはうまくいってる。その流れの中にこのEX1もあり、エポックメイキングな一幕として記憶されることになるんだろう。

HDDVD撤退と、BDの将来 [HDV]

東芝がHDDVD撤退を検討しているが、これでいわゆる次世代の規格戦争を前にした消費者の買い控えが解消されて、一気にDVDの次世代化が進むという。

報道では、ワーナーの決断は、昨年末のハリーポッター売り上げで圧倒的にBDが優勢だったから、というものらしいが、HDDVDとBD同時発売のいろんなタイトルで、BD優勢なのは最近のトレンドだった。

日経トレンディネットのコラム
米ワーナーBD支持の背景は?──BD陣営のキーパーソン・小塚氏に聞く
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080213/1007024/

BD陣営のパナ小塚氏の言による(近未来)予想だが、

●パラマウントやユニバーサルも検討しているだろう
●東芝もBDをつくる(のを妨げない)
●BD陣営内の競争が始まる
●BDレンタルが立ち上がる
●BD売上げがDVDと逆転する

といっているが、妥当なものだと感じる。

映画配給各社は、収益源としての映画DVDセルの価格破壊が止まらず、もう次世代DVD規格競争なんて待てなくなり、この年末商戦でBD優勢だったから判断した、という。日本の場合、映画レンタルがどのあたりで立ち上がるかが、ひとつのポイントになるだろうけど。

個人的には、コンシューマでのオーサリングの対応状況が、これで一気に進むことを望む。マイクロソフトもアップルも微妙にHDDVD陣営で、BD対応はサードパーティーだけだったので。

それによって、コンシューマでより気軽にBDでハイビジョンディスクを作って、これまでのDVDビデオのようにハイビジョンムービーをBDによる配布が現実的になって、ひいては小型軽量なハイビジョンカムコーダーなども普及に弾みがつくと思う。

当面、アップルのiLifeのiMovieやDVD StudioProのBD対応を心待ちにしてるのだけど、UDF2.5対応はOSをUPする必要があり、簡単ではないだろうが、近いうちの検討課題になるだろう。

また、HDDVDソフトを再生できる環境は、今売られている在庫のHDDVDプレーヤーのみとなり、例えば現行DVDStudioProによるオーサリング結果の検証用といっためちゃニッチな分野に、ある意味希少価値がでるのか?とも考えたが、Macを買えば標準装備のソフトである、その名も「DVDプレーヤー」がHDDVDを再生できるし、あれだけ普及したLDプレーヤーすらもう必要性がない現状を見ると、これはもう博物館展示用という位置づけになるんだろうか。。。


XDCAM EX [HDV]

SONYの新型、PMW-EX1が発売に。某所からお借りしてテスト。

撮像素子 1/2型、Exmor CMOS、有効画素数 1920(H)×1080(V)
感度   F10
映像SN比 54dB (標準)
水平解像度 1000TV本以上

感覚的には、HDV初代のFX1という感じで、恐らく設計グループも同一ではないかと感じた。

重くて驚いたが、高画質でも驚いた。ボディなどはとってもプラスチッキーで、FX1から全然高級感が増していないのだが、内容にお金がかかっているのだろう。従来のXDCAM HD が2/3インチになり、422で画質を上げて来てるところに、従来だと330万円くらいかかってやっと手に入った高画質が、これは70万円で買える。

FCP6.0.2で編集も可能になった。QuickTimeにXDCAM Transferというソフトが変換してくれる。Core2Duo では、実時間の1/4から1/5の時間で完了する。.mp4から.movになるが、それでもVBR35Mbpsのまま。この.movファイルは、普通にQuickTimePlayerで再生できるし、Motion3でもXDCAM EX 1080/60iのプリセットがあり読み込める。

HDSDIでブラウン管のモニターと、iMac24インチ液晶のFullHDで見たが、非常に繊細な1920の映像が見て取れる。直接のライバルはHDD5の1920で、HDCAMとは凌駕している部分と劣る部分とがある。

細かい部分での圧縮ノイズは見つける事が出来るが、それはHDVよりずっと上のレベル。容量制限のきついメモリー記録ということもあり、落としどころとしての35MbpsのVBRは、なかなか良い所をついている。メモリー記録だからこそVBRが使えるわけで、組み合わせはよい。

HDCAMを記録フォーマットとして見るならば、XDCAM EXのほうが解像度や発色では勝る部分もあり。ただ、HDCAMのカメラという完成品としての750などと比較すると、やはりまだ2/3と1/2の違いを感じる部分も残る。だが、総じて70万円で買えるカメラとしては、すごい高画質とは言える。

驚いたことにこの値段でCinealtaだから、ソニーマーケティングの突拍子の無さには驚かされる。今年、最も大きなサプライズだ。十分に映画が撮れるカメラだ、という意味で。しっとりとした24コマや30コマがネイティブで撮れる。HDVテープでの24Pは、擬似的に60iに24PsFで撮っていたので、データ量は60iと変わらなかったが、24Pネイティブでメモリー記録すると、2割少ない容量で済む。

FCPでの反応はきびきびしたもので、別にHDVと変わりはない。しかし、ついつい素材の窓を大きくして、フルHDで見たくなってしまうのには、笑ってしまうほどだ。最初だけだろうが、編集効率が悪いことといったらない。。。

なお、SPモードで撮ると、1440x1080の25MbpsになりHDVと同じ圧縮であり、さらにi.LinkでHDVテープデッキエミュレーションが働くから、これまでのノンリニアで編集するのは全く問題ない。ノンリニアから巻き戻しや早送り制御もやってくれ、カメラ液晶のサムネイルのブリンプが移動していく。このSPモードでも、光学系がよいので、これまでのHDVカメラよりは高画質だ。

またこの価格でHDSDI出力が付いており、あたりまえだがこのスルー出力は非常に美しい。エクスパンドフォーカスという、昨今のプロ機では結構付いてる機能も載っている。画面中央を拡大して、マニュアルフォーカスを合わせやすく見せてくれる。

重いバッテリーで360分とかインフォリチウム電池残量が出るが、実際には4時間ほど持つ。軽い方が半分で、重量も半分になり、なんと400gも軽くなる。こっちでも2時間も持つので、軽い方(U30)がお勧め。

ただ、重量バランスといい、ボタン配列といい、デザインといい、このゴツゴツとして洗練されていない所はFX1そっくりで、長時間撮影で大変な思いをする覚悟と、自前で編集しクオリティより内容を自問自答することと長い付き合いになるのを覚悟すれば、個人でもボーナスやローンで、小さなプロダクションでもルーカスから始まったCINEALTAを買ってみるのもアリだろうか。僕はとても買えないけれども・・・・。

真剣に映画を作りたいアマチュアを、こうした機器面で応援するメーカーには、がんばってもらいたい。


64bit化における体力勝負 [HDV]

DMX-HD700を調べてて、このblogを見つけた。

Windows VistaだXPだという以前に64bit化が問題だ
Filed under: Digital — kamikura @ 10:21:01
>PCの性能向上をを引っ張っていくためには、業界のリーダーとも言えるマイクロソフトの
>ようなメーカーが積極的に64bitへ移行するための施策を行わなければ、業界全体の発展は
>望めないだろう。
>もしも、この動きに乗り遅れるようなら、アップルなど他社にその覇権を握られてしまうの
>も近いかもしれない。

まさに今それが進行中だと思う。
MacOSXは既に64bitOSをハードメーカーでもある自社で開発。
キラーアプリであるFCSと合わせて、appleはワンストップでセキュリティアップデート。
4GBの壁もなく、8GBでも16GBでも載せられる。

Windowsでなければできないのは、もはやMicrosoft FlightSimulatorだけかもしれない。


HD700の存在は、AVCHD機に比べると画質に問題があるが、
画質を問題にする以前に「その場」に機材を持っていなきゃ撮影できないという
根源的なテーマを突きつけられていると感じる。


予想以上の出来!HVR-S270J [HDV]

http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200711/07-1114/

InterBEEに行ってきた。旧知の顔によく会うこと、会うこと。。。

さて、目的の一つである、SONYの新型。HVR-S270J。
NABまで待てずにInterBEEで出してくるあたり、SONYもかなりAVCIntraに煽られているようだ。

3クリアビッドCMOSの画質には、正直言って驚いた。少なくとも液晶/PDPで見る分には、地上デジタルやBDなどに再圧縮される事を考えた時、合成などに使われない前提なら(つまり情報系ならば)、問題ないんじゃないか。残念ながらブラウン管マスモニ比較はできなかったが、これって、100万円業務用セグメントのカメラとしては、最高なんじゃないだろうかと先日書いたが、予想通りになった。

確かに民生のHC1からHC3になった時、小型化したのにクリアビッドで高画質化(発色はともかく)したのを認識していたのだが、今回はその発色も100万画素の3CMOS化で補った感がある。発色についてカタログにも、旧来のHDV民生系ではなく、設定で上位フォーマットの発色にあわせられると書いてあることから、やっと旧来のSONY HDV系の「おかしな発色」を認めた格好だ。

HDSDI非圧縮でモニターで見たら、これはパっと見には、プロ用のカメラに安いレンズをつけているのかな?ってな感じだ。GL95というインフォリチウムバッテリーを背負っていたこともあり、もうこれはHDCAMのHDW-750,730代替機になると、直感した。

標準付属レンズは、マニュアルフォーカスとオートフォーカスの切り替えが、フォーカスリングの前後で、なかなか操作性はよかった。オートフォーカスはまだ詰めが甘いが、これはまだ開発中とのことで、普通のHANDYCAM並みにはなるんだろう。

32.0-384mm(35mm換算、16:9時)の引きからあるズーム倍率もあわせて、XDCAM付属のレンズ以上に使いやすいと感じた。テレ端でよく効くレンズ光学手ぶれ補正や、VFの上の液晶の高い品位といい、メモリーレコーディングユニットといい、軽さといい、突発的なもの、突撃取材系のロケには優位に感じる機構が多い。特に5kgの軽さは、片手で持ち上げて人間クレーンができる。しかもVFの上のLCDモニターを下に向けられ(これも絶妙な位置)て、かなり正確なフレーミングができる。

ただ、VF解像感があまりなく、ぼやっとした印象。まだ液晶のほうがいい。このVFでマニュアルフォーカスはかなりきつそうな印象で、この1点でプロ用としてはアウトかもしれない。せめて上位クラスのVFをオプションで付けられるといいんだけど、無理だろうな。

もちろん、肩パッドのある標準的なバランスの型なので、長時間かついでも疲れない。

メモリーレコーディングユニットは、カメラ本体とi.Linkと電源端子をまとめた小型の接点でつながっているだけで、その他に両側に線状の爪の引っかかりがあり、着脱は容易だった。このユニットを外さなければ、カメラ本体のi.Link端子が使えないように、このユニット着脱部の裏にi.Link端子が隠れていた。つまり排他利用だ。

カメラ本体にバッファメモリーが4秒分あるそうで、RECをOFFしてその4秒分をメモリーに書き込めれば(恐らく、CFの転送スピードによって時間が変わるだろうが、ほとんど数秒で)、電源入れたままメモリーレコーディングユニットを取り外しても、ファイルは保護されるらしい。つまり、REC OFF/4sec/ユニット取り外しという、機械的作業で次にまわせるから、これまでのテープイジェクトよりは早くなるだろう。

また、REC中に突然メモリーユニットを取り外しても、数十秒ごとにファイルクローズをしているから、長くて数十秒前まで撮影した分は保存されているそうだ。

設定によって、メモリーREC連動/非連動を設定でき、非連動ならマニュアルでずっとメモリーRECしたまま、HDVをREC/OFF制御が普通にできるそうだ。その逆ができるかどうかは、残念ながら聞き忘れた。また、このユニット表面のボタンインヒビットは無いらしい。かなり強めに押し込まないと効かないので、まあ問題になることは少ないと思うが、気がついたら撮っているはずのメモリーが止まってた、となるかどうか。簡単なプラスチック板でカバーがあるといいと感じた。

CFカードに.m2tファイルという状態は、今時たいていのノンリニアで編集できるはず。一方でHDVテープメディアも、アーカイブ・ストリーマとしては、すばらしく低コストだ。270分のスタンダードカセットまで使えて、いわゆる長時間撮りしなきゃならない記録映像とかブライダルとか教育関係とかの業務にも、十分対応できる。

ただ、なんというか、どうしてもSDHCメモリーカードは、採用したくなかったんだろうねぇ。。。
もし採用してたら、もう拍手喝采だったけど。。。気持ちはわかるよ、という感じだ。

いずれにしてもこれは、いよいよ「ケツに火がついた」SONYが、脇目もふらずに広範囲にシェアを取りに来た、機能てんこ盛り新型機だろう。XDCAM EXが、えらくコストパフォーマンス悪く見えるくらいだ。(本当は、全くそんなことはないのだけど)

世界中の業務/プロで使われるだろうし、CFカードも延命するだろう。


InterBEE前の新型 [HDV]

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071114/sony1.htm
実機をみないとなんとも言えないが、スペックだけではとりあえずこのHVR-S270J(115万5,000円)は、ある意味究極のHDVだろう。

112万画素CMOSセンサー3枚使った「3クリアビッドCMOSセンサー」だが、発色には弱いだろうが、HDV圧縮がスポイルする方向では、アリかなと感じる。

今となっては格安なCFへのm2tファイルのメモリーレコーダーも、SONYは業務でHDVを主体にやっていくと宣言/明言したような効果がある。Win系の編集では、m2tファイルのハンドリングはよい。(MacFCPではよくないのだが。)

これはテープ/テープレス環境の混在環境での回答となる、ハイブリッド機と言えると思う。


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