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藍川由美「これでいいのか、にっぽんのうた」


こういう本を読んだ。愕然とした。。

日本の初等教育でのいいかげんな国語や唱歌について、認識を改めることができる内容だ。「いかん」が「ゆかむ」なのか「ゆかん」なのか。わ行の「い(WI)」や、や行の「え(YE)」など、細かな言い回しや発音、節の取り方、1番と2番の歌詞は違うのに楽譜が同じ問題など、いちいち頷きながら読んだ。

「証 証 証城寺」を「しょ、しょ、しょじょじ」、「ツ、ツ、月夜だ」を「つん、つん、つーきーよーだ」と指導しているなど、なんとも愕然とする内容が多く書かれている。

「昨今、日本語が乱れている」というのは間違っている。いつの時代も、日本人は日本語をいい加減に扱ってきたのだろう。明治、大正、昭和と、昔からの日本語のうたがいかにいい加減に指導され受け継がれてきたか、これを読んでみるとよくわかる。国語の先生が、アクセントや発音が地方によってなまっていたりするのも

著者は多数のCDや著作を出している。どれも自身が歌う際に疑問に感じたり、調べて問題や間違いを発見し、地道に修正した結果が反映されている。
http://www.camerata.co.jp/J/cd/cmcd99/99029.html
http://www.camerata.co.jp/J/pdf/Aikawa_Catalogue.pdf

文部科学省を始めとする国語教育、音楽教育に携わるものは、少なくともこういう問題意識を持ち、学術的に研究して修正した内容をもとに、子供達に指導してほしいものだ。


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