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オタクの語源、由来。カミングアウト。

実は最近気になって、オタクの語源や由来について、あちこち調べてみたんだけど、、、
ウィキペディアとか、もろもろ。

1983年に漫画雑誌「ブリッコ」でおたく族と命名したの(中森明夫氏)がいるとか、
http://www.burikko.net/people/otaku.html

アニメ「マクロス」で「おたくさぁ、」という台詞があったとか、
その頃のコミケで、「君は、」という代わりに「おたくは、、、」と会話されていたとか。。。

でも、その語源には、調査が進んでいない。

ところが。。。

1970年代に、確かに、「君は、」「あなたは、」という代わりの言葉として、
「おたくは」「おたくの方では」という使い方をしていたなと、記憶がはっきりあるんだな、
僕には。

嫁さんにしかバラシてなかったけど、どうやら語源・由来は、この僕らしい。。。

僕を含む数人は、当時(1978-1983年頃)に、僕と「おたく元気?」のような
会話があったのを覚えているはずだな。
その中の一人とは、電話でも「おたくかね?」と相手の事を第一声で確認するほどだった。

今では、相当に奇異な感じがするが、「オタク」がまだ世の中に誕生する前だったので、
「君か?」「あなたか?」というニアンスだった。

当時、別々のリソースに向けて、この会話の仕方を初めていたのだけど。

その中の一つに、SFアニメ研究会・同好会もあったし、
もうひとつには、アマチュア無線があった。

1978年には、この無線で見ず知らずの人を相手に話す際に、
便利な敬語として使ったのが始まりだ。

例えば、、、
遠距離の北海道の人との交信に、「あなたは、」ではなく、
こちらはまだ未成年で、相手は明らかに年長の人が多かったから、
やや敬語のニアンスを込めて

「おたくの方では、もう日が沈んで真っ暗なんですか?
 こちらでは、窓から夕日がまだ見えてて、きれいな夕焼けですよ」

という風に使っていたものだった。

普通、子供は大人に、「あなたは」と言わないでしょ?
また、話しかけるのに「きみ!」とか「おまえ、」とか「おばさん」「おじさん」
とか話しかけるのも、なんだか、けんか売ってるみたいだったし、

無線の世界では、一応子供も大人も対等ってことになってたんだけど、
まあ、せいいっぱい背伸びして「おたくは、」とまるで主婦同士の会話のように
なったのが、関の山だったってのが、事の真相。オタクの由来。これが真実。

友人や近所の母親同士での会話も、方言丸出しで
「おたくの**くんは、最近、あそこで見かけたけど、はぁ大きくなって。。。」
というのを、日常的に聞いていた、というのもあるな。

てぇことは、オタクの語源は、うちの母親かぁ。。。。マジか。。。

でも、まてよ。「おたくのあたるくんは、いつもお元気そうで」とか、
うる星やつらにそんな台詞がなかったか?でも、当時の放送より早く、言ってたなぁ。

この場合、いわゆる国語辞典に載っているような、敬語としての使い方として、
不特定な多数の中のある1人に、初対面で話しかける場面で、
しかも、ある程度、同じ興味を持っているとわかっている相手に、
2人称として便利な言葉だったんだな。「おたくは」てのが。

アメリカ的に「ハーイ!ジョーだ、どうだ調子は?」「ケビンだ、よろしく」
と握手すれば、自己紹介も挨拶も終わってしまうような簡単な社交文化だったら、
相手を「おたくは」と言わず、いきなりファーストネームで呼んでいただろうな。

無線と同様に、いわゆるアニメ好きな連中と親交もあり、この話し方は一般化したし、
当初は地元だけだったけれど、高卒後、散らばっていった全国の大学でさらに広まって
いったようだ。そのアニメ好きな連中との同好会は、進学校の中にあったんでね。

先日も書いたけれど、当時、無線をしなくなっていった。
1980年年代に入ると無線もせず、テレビでたまに見るアニメでは、コミケ命な人々に
ついていけず、その後の成り行きには、もう苦笑するしかなったけど。

宅八郎が出てきて、森高千里のフィギュアを持ち紙袋を下げてテレビに出てきたり、
秋葉系=オタクで、秋葉原が電気屋の町からオタクの町になったり、
電車男がでてきたり、
OTAKU文化を世界に発信する!とか言ってるメディアが出てきたり。

だから本来「おたく」であったのを、
**マニアと同様に、**オタクとカタカナ表記したほうが類型しやすかったから、
「オタク」「ヲタク」とカタカナで固有名詞化したのは、
由来の張本人としては、メディア側にうまく操作されてんな、と感じている。

今時の事象について。

アニメの消費活動に全財産を投入する人も出てきて、オタクと類型して自分たちとは
違うと線を引きたい気持ちもわからんではないけど、それをまるで階層的に自分たち
が優越感に浸りたいとか、好きなものややりたい事が見つからない自分の言い訳に
するために、オタク表現する人間を非難する連中やメディアは、猛省してほしい。

事を極める、ということは、美しいものだ。

コックになって料理を極めてもいいし、バイトしてて気に入った仕事があれば極めても
いいし。(吉野屋で牛丼の盛りつけを極めてる人の番組を見たな。。。)

ただ、好きじゃなきゃ、やっていけないはずだ。その意味で、オタクと呼ばれ、それを
甘受している連中は、何となく会社でボーっとしているだけの連中よりも、何倍も人生
を楽しんでいると思うぞ。好きな事に打ち込んでいるんだから。

僕の10代の頃の周囲の連中は、すごくエネルギッシュだった。
何でもできるような気になっていたし、
新しい事をやってみようとみんな思い、話し、議論もし、けんかもした。

今の10代以下に言いたいのは、オタクっぽく見られるから困る、とか言ってんじゃなく、
自分の心の中で、興味・関心を深めていくような地道な作業とか、自分に正直になって
見つめ直してみる、とか、自分と向かい合う、ということを、しっかりとやってほしい。


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ちょっと検索してた

似たような説を知っている方が居たようなので失礼ながらコメント。
オタクという言葉は、私の知る限り、80年代前半のコミケで
サークル同士の付き合いなどのときに「お宅(のサークル)は」「お宅は」
という風に、相手サークルに対して丁寧に呼びかける時の
呼び名として始まったもので、しかし電車の中や喫茶店などで
傍若無人に振舞うやかましくてひどい風体の輩が「オタク」「オタク」と
呼び合っているのを見て、その場に居合わせた若い女性たちが
蔑称として「オタク」と彼らを呼び始めたのがきっかけというのを
どこかで聞いた事がありますが。

改めて検索してみると、語源は雑誌という説が有力ですが
発行部数、読者数などを考えるとありえない気がします。
若い女性の隠語はなにかと流行語を生んできた点も考えれば、
上記の説のほうが正しい気がします。
by ちょっと検索してた (2011-11-25 21:10) 

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