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HDR-UX1について [AVCHD]



hamaproさんのとこで、UX1の画質を見てきた。本体の1080i出力でプラズマのIP(インターレース・プログレッシブ)変換が入るテレビ環境と、帰宅後にPCの24インチ液晶でPCグラフィック出力1920x1200の内側1920x1080で視聴した感想。

全般:
使い方次第。低ビットレートでも高い効率で圧縮することで、思った以上に高画質だった。
とにかく、限界に近い圧縮により、情報量が多いと細かく0.5秒フリーズするブロックノイズが出現する。もっともXGAパネルではよくわからない。フルHDなモニターではよくわかる。

■HQ+(12Mbps)は、HDVを凌駕しているかもしれない。このさらに上の15MbpsモードがSR1にあることから、今後、ひょっとすると、AVCHDプロ機が出現するかも、と予感。

■HQ(9Mbps)は、HDVと同等以上。ワイド画角の風になびく木々とか、水面とか、情報量が特に多いシーンでないかぎり、これが常用で大丈夫だろう。そのようなシーンはHDVでも厳しいのは一緒。

■SP(7Mbps)は、情報量が多い画面では「0.5秒程度のブロックノイズ的かつ部分的フリーズ」が見えてくる。が、画面の1/3程度ざわつかない面積があれば、ほぼ問題ない。一般的な家庭ビデオなら、このモードがやはり標準になると思う。僕が家庭用に買えば、このSPをデフォルトにする。

■LP(5Mbps)は、静止していれば、HQ+と同じだが、情報量が多いとすぐに「ざわつき」「0.5秒程度のブロックノイズ的かつ部分的フリーズ」が見える。

●地上デジタルハイビジョン放送を基準にする家庭用なら、LP5Mbpsでも十分「ハイビジョン」画質と言ってもよいと思う。ディスク残量が厳しければ、ここまで落としても「とりあえずハイビジョン」として実用になる。
●速報命の報道系では、余裕があればSP7Mbpsで、緊急時はLP5Mbpsで、伝送時間を短縮すべき。
●一般情報モノでも、SP7MbpsでOKだと思う。毎日撮ってすぐ出す、という程度なら、LP5Mbps画質で放送しても、特に問題はないような。
●カメラ部はソニー設計者の言うとおり、HC3と同等。多少、マニュアルコントロール系の操作性が変わった。(よくもあり、わるくもあり)
●デッキ操作系は、さすがにわかりやすい。DVDプレーヤーのメニュー表示と同じ。
●今回添付されるソフトで、12cmのDVD-RでAVCHDディスクを作ることができる。添付のAVCHD Playerで、DVD Playerソフトと同様な操作性で、PCハイビジョン・ソフトプレーヤーになるし、PS3でHDTV接続可能。
●8cmDVDメディアを、PCのDVDマルチドライブなどで、その読み込み最高速に近い性能で取り込み可能。UDF Readerソフト添付。UX1をUSB接続しても、外付けDVDドライブとして認識。PCのDVDドライブほど高速ではないが、ドライブなしノートPCなどで出先でUSB接続して取り込みするのも、十分実用的に速い。この場合UX1では、残念ながら、DVD書き戻しできない。(HDR-SR1でHDDへ書き戻せるといいなぁ。。。)
●音声は常時サラウンド収録され、2ch収録不可。LRアナログ出力にはダウンミックスされる。DollbyDigitalが標準。HVではPCM非圧縮は不可。例のワイヤレスマイクがセンターCHになるのも健在。ヘッドホンジャックも復活。AVCHD Playerソフトも2chダウンミックス可。
●HC3と比べると、一回り大きく重い。HC1並み。バッテリーもHC1と同じタイプ。電池の持ちは実用上問題ない。

DVカメラは既にDVDモデルやHDDモデルのほうが普及しているが、このわかりやすさは業務・プロ用途にも、シンプルな操作性で向いていると思う。業務テープレス化の決定版として、メモリーカード、HDD、iVDR、DVDなど、単純なファイルベースのUSBマスストレージクラス対応で、業務用でも何も障害が見つからない。SONYさんは「業務用はまだまだ・・・」と謙遜するが、僕は民生・業務とも一気に普及すると見た。先にも書いたが、やはりAVCHDはXDCAMHDキラーだ。

音声系に5.1ch(かつ圧縮前提)へのこだわりがあり、このあたり音やさんは「つかえねー」と言う人と、「面白い!」という人に2分されそうな気がする。個人的には、センターCHにBlueToothワイヤレスマイクを使って、アマチュアビデオをサラウンドを撮って遊んでみたい、と思った。

interBEEは業務用では間に合わないだろうが、近いところではWPC EXPOなどで、まず運動会カメラとして評判になるだろう。AVCHDは業界標準として規格がしっかりしており、各社の工夫で参入しやすいので、今後も業務機器も応用展開するだろう。NAB2007が楽しみだ。


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