冷静になって、AVCHDのおさらい [AVCHD]
AVCHDの将来性は間違いないとして、メディアはどれを選ぶべきなのか。。。
HDVも含めて登場順に
■miniDV、HDR-HC3など、リムーバブル、25Mbps
■8cmDVD、HDR-UX1や、リムーバブル、USB接続/DVD-ROM、Max12Mbps
■HDD 、HDR-SR1、非リムーバブル、USB接続、Max15Mbps
■SD 、HDC-SD1、リムーバブル、USB接続/SDリーダー、Max13Mbps
という選択肢。さらにこの後、リムーバブルなHDDとか、Blu-Rayとか、いろいろ出てくるだろうから、ここで一度整理したい。
同じ8cmDVD記録のSONYとPanasonicの2機種だが、対応メディアが微妙に違う。
SONY HDR-UX1 -R -RW +RW +R DL
Panasonic HDC-DX1 -RAM -R -RW -R DL
共通なのは、片面1層の-Rと-RWだけ。
SONYには-RAMはなく、+Rがあり +R DLで2層対応。
Panasonicは-RAMがあり、+Rはなく、-R DLという新しい2層がある。
UX1は、+R DLという書き換え可能な2層が使えるメリットは、大変に大きいと評価できる。撮影時点でテープレスな以上、DISK系の素材メディアで残す意味は低く、格安で大容量のUSB HDDなどに蓄積するべき。(バックアップも高速に取れる。)
それでも、撮影現場のハンドリングを考慮すると、リムーバブルで、そこそこの大容量なDVD+R DLという選択肢は、この中では最もよい。数枚から10枚程度持ち歩いても苦にならないし、高画質モードでも連続40分程度撮れる。
両方とも撮影時800g台の重量で、これはHC1並みで、HC1のテープレス化には問題ないレベル。(次期新型で軽量化してくるだろうが。)HC3クラスなのは、SD記録のSD1だけだが、電池持続時間を削っての軽量化。DX1も電池持続は短い。Panasonicの2機種は、普通の使用でほとんど30分撮れるかどうかになる。
UX1にはシューがあり、オプションでマイクやワイヤレスが5.1chのセンターマイクとして使えるメリットがある。後処理でステレオにも、声だけぬきだしモノにもできるのは、大変すばらしい。(まだCODECや編集ソフトが追いついていないが。)
キャプチャPC周辺機器で見ると、8cmDVDを読めるマルチドライブは、RAMや±Rに対応は普通なので、あまり問題にならない。HDDレコーダーなどとの連携では、メーカーやモデルごとの差があるので仕様による。
この中で、カメラ本体だけで、クリップの分割・結合・並べ替えなどの編集処理ができるのは、UX1のみ。これも不要な部分を消して、撮影時間を伸ばすことができるという意味でも、また無駄なキャプチャや伝送しなくてすむという意味でも、大変なメリット。
撮影時点で、8cmだがAVCHDディスクになっているというのも、近い将来のハイビジョンディスクのデファクト最有力な規格としては、なかなか。
なぜか、AVCHDの1号機が最もよくて、だんだん機能的に削られて来ているんだな、という印象。
お早うございます。
もう今年もあと僅か、年追う事に光陰矢の如しを実感させられます。f(^_^;;;
いつもながらmooさんの斬新な切り口での分析に感心して拝読しております。
でも私の立場からのぐっとアバウト&アナログチックな見方?なのですが、 AVCHDはその可能性、素性は期待できるものの、ここしばらくはやはり家庭用(撮って見るだけ)のみ、業務用としては、撮るほうよりも配付フォーマットとしての活用といった流れになるような気がいたします。
私は田舎で舞台撮影が主ですが、マルチカメラパラ撮りということで、一部だけ異なったフォーマットのカメラを導入することはできるだけ避けなければならず、もしやるならば新規にすべてAVCHD方式に転換してしまい、さらにAVCHDでのネイティブ編集ができるようにならないと繁忙時の実用性に問題があるからです。
ただ、こと配付については、ミニDVテープは廉価でもドロップアウトや量産性に問題があり、ブルーレイディスクは単価と量産性が。
結局、既存の格安メディアのDVDーRにH264でデータ書きしたものを配るのがコストと量産性で現実的な感じです。
ただ、データ書きしたものは今のところパソコンでしか見られないので、それはそれでいささか問題では有ります。f(^_^;;;
でも、完パケマスターの優位性?を保つという意味合いでは、H264で適度に圧縮劣化?させての配付は便利でもあります。
理想は、うちで今配付しているH264データファイル(FCPでエンコード)
がプレステ3あたりで再生できると有り難い、、というかできうればAVCHDでオーサリングできるようになれば配付を50円メディアで1時間みたいなことが可能になり、うちみたいな業務形態には即実用と、、妄想しているところです。f(^_^;;;
by 栃木のおじさん (2006-12-23 10:52)
栃木のおじさん、こんにちは。
配布用フォーマットとして有望なのは間違いないですが、ことテープレス撮影用としても大変有望だと考えています。
撮った瞬間にファイルになってる、という意味です。編集も、編集用中間CODECへのコンバータがCanopusから出ましたので、ワークフロー的にはすんなりとつながってしまっています。次はAppleでしょう。
画質も光学系がよくなれば、もっとよくなります。
配布用としては、AVCHDディスクのオーサリングも、今はまだ簡単なメニューですが、できますよ。付属ソフトで。。
PS3でも再生できますし。新型の安めのHDD/DVDレコーダーでも再生可能になるでしょう。12cmDVD-Rで1時間以上の内容のAVCHDディスクは、著作権保護の必要がなければ、最も理にかなった配布メディアになると思います。
by moo (2006-12-24 10:44)