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2007-11-15ソニーの映像伝送ソリューション、FOMA2回線の高速送信サービス [通信]

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37075.html
ソニーの映像伝送ソリューション、FOMA2回線の高速送信サービス

民放ワイドショーなどで、最近多く使われている低ビットIP伝送生中継の機材。画質が悪くても、突撃取材レポートには有力な手段となってる。12ヶ月契約した場合、月額83,000円だそうで、これは連日の業務利用なら安いだろう。

ただ、低ビットレートの映像音声の画質音質については、ちょっと詳しくつついて評価をしたことがあるのだが、主観的な評価が重要なことが多い。こんな内容だったら、この程度の解像度とビットレートがいる、とか。大事なことは、1ピクセルあたりのビットレート。それが限界値を超えられるかどうか、だ。

僕の主観では、384x240あたりの解像度で、100kbpsあたりが、一つの山だ。その下では、220x140あたりの解像度で、50kbpsあたりが、いわゆるFOMAなどのケータイテレビ電話のクオリティだが、2インチくらいのケータイ液晶でみるならともかく、そのままNTSCにして大画面テレビで見てしまうと不満があるので、100k以上が欲しくなる。

ソニーのLocation Porter(ロケーション ポーター)は、H.264の高圧縮でこれをクリアしようとした方法論だったが、やはりH.264で低ビット化するには時間軸の深い圧縮をかけなくてはならず、遅延が大きくなりリアルタイムとはほど遠くなる。しかもFOMA1本では、瞬間的にレートが悪化することもあり、変動が激しく、音声ミュートに映像フリーズもザラになる。

そこでFOMAを2回線束ねて、平均で200kを確保しようとするのはある意味で当然な正常進化だが、同一キャリヤで2回線にしてメリットがあるのは、基地局やバックボーンに余力がある場合に限られる。FOMAの場合はどうなのかとか、auならとか、地域性も含めてしっかりとした実証的な検証が必要だ。それも、各キャリヤは基地局増強にしのぎを削っているから、半年もすれば状況が変化するので、定期的なフィールド調査が大切だ。「電波状況の土地勘」がある方が、最後には強いというのは、昔も今も変わらない。


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