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テープレス化前夜、経済的な計算 [HDV]

HDVのメリットは、撮った瞬間にアーカイビングが完了している点。
複数の編集NLEへデータを渡せるだけでなく、何年も経ってから再編集するようなことにも、問題なくデータの保存/保管/再利用が可能。それも低コストで。
デメリットは、それらの編集利用の都度、取り込み作業に実時間かかるという点。

例えば、そこそこの画質でよい、DVを少し超えるくらいのワイドアスペクトであればよい、DVD画質で十分だ、という場面は結構多くて、AVCHDの低ビットのビデオデータは魅力がある。

撮影したHDV素材テープは、再利用する事無く、新品をその都度買っているのだけど、ハイビジョンビデオデータを素材で保存する必要性は放送局じゃあるまいし(放送局でも必要ないほどだろうし)、ある程度見切りをつけていくのがいいという気がしてきた。SVHSで大量に撮った映画を全く見ずに捨てたように、HDVテープで数十本の素材を見る時間がない。特にテープでは。

たとえすべてのデータを保存するとしても、HDDが価格破壊中だから、

CANONのHG10、SPモード 7Mbpsで 40GB 11.5時間。
500GBのHDDをフォーマットで480GBとして、40GBの12回フルバックアップ分あり、140時間分程度。
1時間あたり数十円。

60分テープの140本分を1つの500GBで管理できるなら、それはそれでいいんじゃないだろうか。。。
コスト的にも、ハンドリング的にも。ハンドリングとしては、一度HDVをキャプチャしても、編集後は消すのだから、たとえUSB2.0の低速なI/Fでぶら下がっていたとしても、AVCHDの状態でファイルでアクセスできるほうがいいに決まっている。。

ポイントは、AVCHDの高い圧縮のまま保存し、当面は必要に応じて中間CODECに展開し編集する、というポリシーだな。。そのためのバッファHDDが必要になるが、それも500GB1つあれば、AICやDVCPROHDなどの100Mbpsクラスの中間CODECでも10時間分くらいあり、十分だろう。

Firewire800(1394b)がI/Fとしてあるので、外付けのSATA用BOXを調達しよう。


動画の編集 [HDV]

今年も子供の学芸会の撮影と編集をやってみた。

実は、本番日の数日前に、本番日に来れない親のために、公開しての練習日が設定されてて、同じプログラムを別の日にやってくれる。嫁さんが公開練習日に正面からルーズぎみに撮り、僕が本番日に前列の端からアップの抜きを撮ってみた。機材は両日ともHC3。

編集ソフトは当初iMovieで簡単にすませようか、として、やはり日の違う時系列の編集をみっちりとやる必要から、iMovieをあきらめてFCP6.0.1に乗り換え。

劇は台詞で切れる。最近は劇中の挿入歌がミュージカル風で、カラオケのDVDを再生するので、劇は問題なかったのだが、まいったのは全部自分たちのテンポで先生の指揮で歌い演奏する音楽。

基本的に、本番日の音をベースに、練習日の映像に逃げる編集なのだが、ある1点でシンクロナイズさせても、2小節くらいでテンポが外れていく。大太鼓からして、バンバン外れまくっていく。息子が「あいつはテンポがおかしいから、大太鼓なんかさせなきゃいいのに」と後で言うくらい、指揮者も見ずに1拍が速くなったり遅くなったり。

もう平均的に合ってるところでつないで、早め早めにハサミを入れ、次のカット点でつじつまを合わせるしかないんだが、まあ自画自賛するしかない程、よくもまあこれだけ緻密な編集をやって、とあきれるくらいに、フレーム精度の出し入れをやってみた。とっても疲れた。。。

で、これだけ細かい編集をやってみると、もはや取り込み時間のロスがあるからAVCHDへ行こうという感じではなくなってきている。。。AVCHDも、取り込みは速いが、その後の変換時間のロスと、展開するAICなりCanopusHQなりの中間CODECの巨大ファイルの置き場ロスがある。

でも、巨大なHDDの価格破壊もあり、数時間分の取り込みが一気に寝てる間にできてしまうのは、それはそれでうれしいことだ。その意味ではムービーのメディアには、HDDや大容量メモリーに分があるのだが。

大容量SDメモリーの価格破壊はすざまじく、16GBや32GBが1-3万円程度と現実的になってきた以上、起動時間やスタンバイ消費電力や、メディア交換やデータハンドリングを考えても、もはや20-60GBクラスのHDDをAVCHDムービーに採用するメリットがなくなってきている。

率直に、HC3(200万画素)を今メインで使っている者として、じゃあ次は何に行くべきかと、と考えると、

HG10はノンリニアで万能だが重い
HR10があまりに1メディアの連続記録時間が短い
HV20はリニアでよいのなら、ある意味万能だが、少し重い
HV10も同様で、少し軽い
CX7はビューファインダーがない
SR7はよくまとまってるが新味がないし重い

全般に
ソニーの各機はそつなくまとまってる
パナの各機は画質に魅力はないが必要十分で軽量
キヤノンの各機は静止画カメラとしても十分に役立つ
(今はHC3と同時に持ち替えでEOSやIXYを使っているから)

という状況で、キヤノンにメモリー記録の軽量AVCHD機が出そうな現在は、なかなか手が出ない。ただ、15Mbpsをもってしても、AVCHD画質は細かな所ではHDVを超えられない。よく見るとある部分のタイムワープに目がいってしまう(が、それもものすごく気になるほどじゃない)。

総じて、パナの極小な3CCD画質に魅力がない(だが軽量)か、
キヤノンのそこそこ大きなフルHD CMOS単板(同社デジカメ画質)か、
ソニーの、画質の中間的な妥協で、操作性よくまとまっている、か。

期待したいのは、CMOSベイヤー配列単板、SDメモリーにHDVまたはH.264メインプロファイル記録、29mmからの広角ズーム、手ぶれ補正、本体350g。無いものねだりだが、キヤノンのAVCHDで噂にはのぼっている。350gは無理だろうが。

超軽量のSANYOのHD700も考えてみたけど、やはりデジカメ動画を超えるものではなく、矛盾する葛藤がある。


DOF Adaptor [HDV]

DOF (Depth of Field)アダプターが気になっている。というか、近いうちに入手しようと考えている。

このsuzukinasakeさんのblogに行き当たったのがきっかけ。
http://unsoka.blogspot.com/2007/04/dof-adapter-vol1.html

あとこのblogも。
「撮影監督の映画批評(たまに写真や撮影のTIPSも)」
http://pointbreak.blog66.fc2.com/blog-entry-28.html

で、原理と自作案内WEBはこちら。
DOF MACHINE
(A tool for guerrilla movie makers to make their video more film-like by reducing the depth of filed)
http://www.mediachance.com/dvdlab/dof/index.htm

あとYoutubeでより簡易版の紹介を見つけた。この割り切りは、傑作だ。
How to build a static 35mm adapter
http://jp.youtube.com/watch?v=PivErUHl-Yo


これは安いパナのDVカメラだそうだが、サンプルを見る限り普通に映画だ。
フィルムルックという言葉はこのためにあるようなもの。

ここのデモフィルム?群を見ると、この機構がいかに「フィルム」チックかがわかる。
http://www.cinevate.com/website/index.php/demo/

自作もできるようで、実際に自作して実験的な撮影映像を公開している人がいるし、
インディペンデント映画を作っているプロもいる。

シネレンズという高価なレンズ群があり、HDCAM SRやDVCPROHDのプログレッシブ記録のできる
シネマ系列のカメラがあるが、、、、

このDOFの機構と、
安価な一眼レフ用単玉(あるいはズーム)レンズと、
プログレッシブで撮れるHDVカメラがあればいい。

製品では30万円前後だが(それでも得られる結果からすれば安いが)、
塩ビ管や、レンズフィルターリングの廃物などをうまく合わせて、格安に作ることだって可能。
構造は難しくないし、精度もそれほど必要じゃない。

カメラ側に必要なのは、プログレッシブ撮影機能と、
マクロ撮影機能またはクローズアップレンズくらいだろう。


HDRECSでのソリューション考察してみた [HDV]


NLEで重いCODECはサクサク編集できない。
AVCHDからCanopusHQへのコンバータソフトでの変換にも、実時間の2倍以上かかる。

HDRECSは、中間CODECにCanopusHQ CODECを使えるというのが肝。
リアルタイムにハードウエアエンコード可能になるので、実時間のみのキャプチャできるが、、、、

これって本末転倒じゃないだろうか。HDRECSが悪いと言ってるのじゃなく、
テープレス化本来のメリットに反して、キャプチャに時間がかかる(特に実時間以上かかる)。
AVCHDなどでテープレス化するメリットとしては、キャプチャに時間がかからず、撮ってすぐ編集、
という環境が望ましいが、それには素材時間以下で完了することが望ましい。

そうでなければ、1倍速でキャプチャするしかないHDVなどのテープより、ハンドリングは悪化する
ことになってしまう。HDVからディスクやメモリー化する意義は、全くではないにしろ、かなり失われる。

このテープレス志向で発生する課題という意味では、混在期の問題とCPU性能があと1桁上がれば、
という「産みの苦しみ」であって、時間が解決するだろうから、今の時期限定の課題とも言えるし、
業務・プロ用のAVCIntraやP2、XDCAMHDといった製品群は、この辺を解消しているからこそ、
高価ともいえるだろうが、逆に安価な民生機器もあっという間に追いつくだろうと予想できる。

だから、そのつなぎとして、あらゆる1080iコンポーネント素材から、RGBまでキャプチャできる
HDRECSのようなカードは、存在価値が大きい。

また、CanopusHQの高画質をわかっている人は、このカードが欲しい人だろう。
プロ用ハイビジョンレコーダーより高画質に録画できることが、十分予想できる。
24P系のサポートも多く、映画制作の標準カードとしてもいいんじゃないかと思う。
EDIUS Proとセットで、バグFIXも神戸でやるから早いだろう、という希望的観測をこめて。


New iMacで、iLife'08のガレージバンドでミックスダウン [HDV]


新しいiLifeってのは、「共有」がポイントなんだな。

iMovie'08で編集、ムービーを書き出す。

ガレージバンドにムービーを読みこむ。

適当に音楽やら拍手やらを足す。

ムービーと音源のボリュームを変化させ、ミックスダウン作業。

「共有」からiTunesへ書き出す。
これってポッドキャストを作る手順か?

iTunesで見てもいいけど、ミュージック、iTunes、のMovieフォルダに、できあがり。

iMoveだけだとミックス微調整ができないけれど、GarageBandで映像つきでMA作業が
できてしまう。フリー音源つき。

こういう分業は、悪くはない。ただ、共有メニューで、できるものとできないものが
まだ存在するから、改良をお願いしておきたい。

しかし何にしても、15分くらいのHDムービーのH.264圧縮がG5シングルコアで20時間とか
かかって絶望して寝てた気がするのが、New iMacの Core2Extremeだと20分とかに激減する
のは、いくらなんでもおかしい。一体、なんでなんだろう。

メモリーが1.5>2GBに増えてるのとか、メモリーそのもののアクセスが速い、というのも
CPUパワーと相まってあるのかもしれん。。。


新しいiMacと、新しいiMovie'08 [HDV]

iMacが届いた。24インチ、2GB、2.8GHz、Core2Extreme。
iMacG5 17インチからの買い替えなので、広くて速いし、快適。
キーボードが薄くて面食らったし、マウスも使いやすくなってる。

同時に、iLife'08の新しいiMovie'08も使い始めた。

iMovie'08
http://www.apple.com/jp/ilife/imovie/

iLife'08 使用感デモムービー

ムービーをみるとわかるが、このマンマシンインターフェースはすばらしい。iMovieは従来から直感的なものだったが、今回は一段と飛躍的な進歩だと感じる。これでノンリニア編集ができない、という人は、かなり駆逐されるだろう、というくらいに、すばらしい操作性だ。

特に、素材クリップをただマウスでなぞるだけで、およその中身が把握できるというのがすばらしい。In-Outもドラッグで内容を見ながら範囲を決め、本線にドラッグして並べるとできあがり。テキストファイルの範囲指定と移動をマウスドラッグでやるのと同じ。本線でもマウスでなぞるだけで、飛ばし見ができる。

この操作性は特許取ってると思うけど、やってみるとわかるが、僕はこれまでのどのノンリニア編集ソフトよりも、編集が速かった。最も関心するのは、一目で前後20分程度の素材を見渡せると同時に、内容も速攻で把握できること。これはスゴい。

FCPへXMLで書き出しできる機能もあり、スーパーが消えてトランジションがディゾルブのみに変換され、オーディオレベルガ規定に戻るとのことだけど、iMovie'08とFCPの組み合わせは、業務フローの改善についてナカナカ興味深いアプローチじゃないだろうか。


HDRECから広がる展望 [HDV]

いつも読んでる小寺氏の記事で、HDRECSが発表された瞬間に思いついた構成のレビューが出ている。

小寺信良の週刊 Electric Zooma!
第317回:HDRECSとEDIUS NeoでAVCHD編集を試す
~ リーズナブルなマルチフォーマット編集 ~
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070801/zooma317.htm

EDIUS Pro4.5と、EDIUS Neoとの機能比較
http://www.canopus.co.jp/catalog/edius_neo/edius_neo_annex.htm

HDRECSは、CanopusのフルHDキャプチャカードだが、アナログコンポーネントからCanopus HQへのリアルタイムキャプチャができるので、EDIUS Proで編集しVELXUSで出力すれば、立派なHDノンリニア編集機になる。

ポイントは、

・入力も出力も1920x1080のアナログコンポーネントにできる

・Canopus HQ画質は、HDCAMより上で、HDD5並みであり、マルチダビング時の劣化が最小限(HDCAM CODECのSONYノンリニアよりずっとマシ)

・1080iアナログコンポーネント規格はハイビジョンの基本なので、将来的になくならない。(なくなりようがない)

世の中右を向いても左を向いてもHDMIが普及してきているが、自分で撮る映像信号でHDMIはややオーバースペックだと感じていた。この時期の新製品のHDRECSに、HDMIとアナログコンポーネント両方ついているというのが、いかにも従来の神戸カノープス技術人らしい設計だ。アナログを削ってコストダウンする圧力があったと思うが、しっかり載せる判断をした人に拍手を送りたい。

小寺氏の記事ではやんわりと書いているが、9回アナログダビングしても劣化が見られないということは、業務用途で十分使えてしまうよ、と言ってるに等しい。1年半前のノンリニア環境からすれば、この組み合わせは価格破壊だろう。入出力にA/DやD/Aを整備すれば、500万円級の業務用で十分つかえる基本性能と機能が実現できている、ということ。もちろん、EDIUS NeoをProにしても、大した出費じゃない。

実は業務プロ用HDSDI信号をA/DやD/Aを何回か繰り返しても、HDCAM など変なCODEC変換がその都度入ったりしなければ、そう目立つ劣化するものじゃない。逆にCODEC次第で、ほんの3-4回のデジタルダビングで、目も当てられない劣化があるのが事実だ。HDCAMテープ編集では、5回までに収めるのが基本だ。

アナログは全く悪じゃないどころか、デジタル圧縮全盛で盲信する人間が多い今こそ、全ての答えになるってことが、図らずもCanopusが実証して見せていることは、ぜひとも理解してほしい。また、Canopus HQの素性の良さも実証されている。AppleのProRes422なんてのも、この系統のCODECだ。

また、USBなどでデータ転送後、Canopus AVCHD Converterでソフト変換をすると2.5倍時間がかかるが、HDRECSでキャプチャすれば1倍だ、という事を、Canopusの製品WEBでも強調しているのだが、これについてはどんなものだろうかなぁ、と、この所つらつらと考えている。

その心は、せっかく撮影時にテープレス・ノンリニア複数ファイル化されているものを、また1倍速でリニアにキャプチャするのが、従来のテープキャプチャと同じ轍を踏む事になるなぁ、やめたいと思って、せっかくH.264ハードウエアエンコーダまでカメラに内蔵してまで実現した撮影した瞬間のノンリニアを、また1倍速か。。。という嘆きに近い。マルチコアにこのコンバータソフトは対応しているので、もう5割ほどPC性能が上がってクワッドコアが普通になれば、1倍を切ることになって、このHDRECS無しでUSBでOK、というのが本筋ではある。が、現時点でのHDRECSは、まさか業務ユーザー向けにSONYと喧嘩できないから、こういうAVCHDコンシューマを相手にした売り方をしているように思えてならない。

ただHDDタイプのAVCHD機ならば、全ファイルを一度に連続再生し、数時間通してキャプチャするなんてことができるな。。。

だけど、AVCHDはそもそもUSBでファイル転送は速い訳で、ファイルサーバに一気に上げて、そのm2tsファイルを複数PCで分散してHQ変換をかける処理の分散レンダリングマネージャーさえあれば、もう業務ベースと評価できるんじゃなかろうかなぁ、、、それはコンシューマにフィードバックして、メニーコアやPS3などで変換をやらせるとか、発展がいくらでも見込めるんだが、その相手がSONYになるのか、でも放送やってるSONY本体と、SCEは立場が違うよなぁ、、などなどと、、このところずっと、つらつら考えてみている。

PS3用のConverter、Canopusが作らないだろうか。。。無理か。。。


アマチュア無線(ハム)開局! [HDV]

http://www.standard-comm.co.jp/amateur_index/vx7/vx7.html

バーテックススタンダードのVX-7という無線機を買った。 それに加えて、二十数年ぶりにアマチュア無線局の開局もした。交信してQSLをやりとりするのかは、微妙なんだけど、HFを買うことに踏み切るならやるかもしれない。 このVX-7、かな漢字表示できるメモリーに引かれたのだけど、それについては満足。数多くのメモリーを覚えきれないからこそ、外字も含めて漢字表記は絶対的な視認性の高さがあり、これはうまく使えている。データ用ケーブルも買い、PCでメモリーデータを入力修正できる。 ただ、2波同時受信が余計だな。イメージ妨害も多くあり、いいことはない。せっかくの高感度をスポイルしている。メモリー周波数を5kHzずらしなどの技で逃げるしかない。もっとシンプルな軽量ハンディ受信機を、別に買っておくべきかもしれない。 これに先立ち、IC-208Dという車載用無線機も買った。 IC-208D http://www.icom.co.jp/products/amateur/products/mobile/ic-208/

イメージ妨害もなく、音も感度はこちらのほうがよい。メモリーがアルファベット表記だけで慣れるかどうかだが、慣れるならVX-2など安い他のハンディの選択肢もある。


お疲れれれ [HDV]

撮影して編集してオーサリングして。
ちょっと疲れてますが、まあ、仕方ないという感じです。

暖冬もおわり、春になってきたので、外でやることを考えたいものです。

編集環境は、結局あるものをうまく使う、という方向ですね。ソフトの機能をまったく使いこなせていないのに、新しいソフトがいっぱいで、消化不良という感じなので、じっくりとマニュアルを読んで目的の仕上がりにもっていくべく、最近はとにかく粘っています。


HDR−HC7とiVIS HV20 [HDV]


ITmediaで、HC7とHV20の比較テストを行っている記事がアップされた。

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0702/21/news025.html 前編
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0702/23/news032.html 後編

また2月初めの小寺氏の記事でも紹介されている。
小寺信良の週刊 Electric Zooma!
http://watch.impress.co.jp/av/docs/20070207/zooma294.htm

HV20は発表されて以来、ずっと注目して来たが、どうやら
「HC3に追いつき、追い越し、気づいたら後継機であるHC7をも追い越し、プロ機に迫ってしまった」バケモノをキヤノンは作ってしまったようだ。。。HC7もHC3から画素数を1.5倍にして、明らかに画質改善しているのに。

特にITmedia後編の3ページ目の、HDVからのキャプチャ画像を見てもらえば、一目瞭然だろう。従来、このレベルの画質はプロ機でなければ出なかったが、最安値11万円で売られてるカメラでここまで出してくるとは、正直驚いた。キャプチャ画質がしっかりとキヤノンのDIGIC II画質だ。黒の締まり、空の発色と雲の飛び具合の絶妙なバランス、ベイヤー配列の解像感。素人のママが普通にオートで撮って、プロのHDCAM映像に迫るなんて、信じられん。。

安い数十万円の業務レンズをつけたHDCAM HDW-750と、このHV20の映像を比べた時、FIXの映像で違いがわかるだろうか。ましてMPEG2 MP@H14で12Mbpsくらいまで圧縮されてる放送で見た場合、どうだろうか。。。業務ロケの予備カメラとして、本格的に使える映像になるだろう。

シネマモードも、実に「それ」っぽい仕上がりだ。映画モドキを撮って遊んでみたい。

以前議論したことだが、HV10で廃されたシューとマイク入力やヘッドホン端子などの復活が、とてもすばらしい。真っ暗な環境で撮れるミニビデオライトが内蔵されていることも、外測センサーでフォーカスが早くなっていることも、高く評価したい。グリッド表示やピーキングなど、地味だが撮影時にありがたい機能もカメラメーカーならでは。

不思議なのは、A1、G1の画質が「モヤ」がかかったような不思議なチューニングだったのが、このHV20では感じられずむしろ良くなっていること。非球面レンズがいいのか?コーティングがよくなったのか?

従来、キヤノンのHDVはMPEG2圧縮がSONY発色でおかしな色相の回りのある発色だったが、やっとDIGICでオリジナル発色を出せるところまで来た。このことが最もカメラのキヤノンの復活として評価したい。

とにかく、このHV20は素人からプロまで、万人に勧められる以上、絶対にDVD記録じゃなきゃ、という人以外には売れるだろう。AVCHDの姉妹機を出せば、これ以上に売れるだろうが。


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